文字が機種に依存する。雰囲気としてはわかるのですが、なんだかおかしいと感じませんか。辞書を引いてみてください。ある文字はその機種がないと成り立たない、というわけではありません。インターネットで「機種依存文字」を検索すると、その説明として「機種に固有な文字のこと」と書いてあったりし
ます。
そうです。「機種固有文字」と言ったほうがはっきりします。「機種依存文字」というのはやめて、「機種固有文字」と呼ぶようにしませんか。インターネットを検索すると「機種依存文字」は何千もヒットしますが、「機種固有文字」は100そこそこです。
「なぜそんなことにこだわるの?」と思われるでしょうが、私にはちょっと引っかかるのです。
1988年6月、私はNIFTY-Serve(現@Nifty)の素人ジャーナリズムフォーラム(当時、略称FJON)で、このような文字の使用自粛を呼びかける文書の書き込みをしました。そのときこの文字の表現として「機種依存文字」とい
う表現を用いたのです。適当な表現がないので自分で造った熟語のつもりでした。
時は流れて、ネット上にはこの熟語があふれています。もしかして、このちょっと変な熟語の語源としての責任は私にあるのでは.....。あるとき私は不安になりました。
そう言えば、この書き込みに最初にコメントを返したのは、当時パソコン通信の伝道師のような方だった、すがやみつるさんでした。パソコン通信の入門書をたくさん書いた方も常連さんでした。
もし私以前に、別のところでもこの熟語が生まれていれば心配はありません。ただ、もし私が唯一の語源であるなら、私はこの熟語を撤回し「機種固有文字」という熟語をお勧めします。
とはいっても、これだけ普及した今、こんなことを書いても無駄だろうなぁと思います。別にどうでも良いことではあります。ただ、かつての「E電」 のように、「この熟語は変だ」ということになって、回り回って私に語源責任を問われた時の言い逃れのために書いたと思ってください。
この熟語の語源に関する情報をお持ちの方は、お知らせいただけると嬉しいです。
機
種依存文字に詳しいサイトのリンク集 (リンク先がなくなったので単にGoogleで探します)
機種依存文字の例(Studio I C H I inc.)