038/078   P*******  山野辺裕二(CRES)  特例優遇)一部の人だけが海外で臓器移植を
       88/01/05 23:20                   コメント数:2

 心肺同時移植しか根本的治療法がなく、外国での手術を待っていた32才の女性が
死去しました。謹んでご冥福を祈りたいと思います。プライバシーの方もあまり話に
加わる人が出ないようですので、これをきっかけにして臓器移植の問題を提起したい
と思います。なおプライバシー関係の発言もこれを妨げるものではありません。
 臓器移植は大変大きなテーマですし、このフォーラムにも「心臓移植」という会議
室がありますので、この部屋ではジャーナリズムに関係する内容で、かつできるだけ
テーマを絞って扱いたいと思います。臓器移植そのものに関する話は心臓移植の部屋
がふさわしいと思います(心臓以外の話が増えたら名前を変えるのは簡単です)。
 さて、見出しの「特例優遇」は私がとりあえず作った言葉です。新聞によりますと
4日に亡くなった女性は、病床から臓器移植の必要性を積極的に訴えていたため有名
になり、全国から励ましの手紙や2000万円を越える寄付が寄せられていたとのことで
す。つい最近外国で肝臓移植を受けた女の子も6000万円の寄付の助けを借りて渡航し
たようです。日本に住んでいる人で外国で臓器移植を受けた人が何人いるか知りませ
んが、第1号の人以来多くはマスコミの力を借りて集まった寄付により外国で手術を
受けることができた好運な人でしょう。これらの人は手術できただけでも幸せと言え
るでしょうが、その他の人はどうでしょう。臓器移植を必要とするすべての患者が数
千万の寄付を集めて外国で手術を受けられるでしょうか。答えはNOです。マスコミ
により選ばれた人だけが手術を受けられるのです。この状況は患者全体、社会全体か
らみると不幸なことのように思えるのですが。この「特例優遇」についての皆さんの
意見はいかがでしょう。それからふさわしい言葉があったら教えてください。
 もちろんこの問題は日本で臓器移植が行なわれないことと切り離せないのですが、
このことをここで話し出すと収拾がつかなくなりそうなので、別の部屋で討議したい
と思います。
 頭の中の整理がいまいちですが、忙しいのでとりあえず         CRES

 Index Page  Home Page