製薬会社は紛らわしい薬剤名を変更すべき
2001/2/6
オーダリングによる処方ミスの元祖のようなものである私の職場でも応急対策から恒久対策に移りつつあります。
一部を紹介しますと、
・処方や注射の時に、従来は2文字入れれば一覧選択になったのが、3文字必須になった。
というのがそれです。
しかし、これでもサクシゾンと間違えてサクシンを入力すれば医療事故が起こります。実際、レポートを見ていますと、毎月必ず入力ミスが見つかっています。大事に至っていないだけです。先頭3文字が同じ薬剤は認可しないという行政は可能だと思います。
病名や処方歴や検査データから、「その入力、間違っていませんか」と教えてくれるシステムも、現代ならさほど難しくはありませんので、次第に広がるものと思います。
似たような話題ですが、新聞によりますと、抗てんかん薬のアレビアチン細粒を販売中止にして、十倍散のみになるそうです。十倍散と思って細粒を同じグラム数出して、10倍の薬が投与される事故が相次いだためのようです。よいことです。民間企業は役所より敏感ですね。
でも、「十倍散」の表記自体が誤解を招きやすいと言うので廃止の方向にいくのではと思います。10%としたほうがわかりやすいですよね。
製薬会社も、会社の名前自体をしょっちゅう変えるくらいですから、間違いやすい薬の名前も変えるくらいの度量を持って欲しいものです。
2003/10/20追加
タキソールとタキソテールの件は早急に何とかして欲しいです。これ以上事故の犠牲者を出さないために。