2002年3月、私の職場に自動再来受付機が登場しました。この機械に診察券を入れ、その日にかかりたい科を画面で選ぶと、受付票が出てくる仕組みです。ただ、この受付票が出てくるまで30秒も待たねばなりません。その間画面上には「しばらくお待ち下さい」と表示されるのみ……。
「棒グラフで残り時間を示せ」とか「30秒お待ち下さいと表示しろ」とかありきたりのクレームを考えていたのですが、あるアイデアが浮かびました。短歌や俳句を表示させるのです。
まずは職員が考えた短歌や俳句の数々を登録しておき、日替わりで表示させます。30秒間が心和む癒しのひとときに変わるかもしれません。
さらには機械の横に投句ポストを置いておけば、ある日「私の句が表示された!」という喜びがあるかもしれません。実は患者が受付したときに同じ姓の作者の句を優先表示するようなシステムが裏で動いており、記名して投句すれば次回以降の受け付け時には、いつか必ず自分の句が表示されるという仕組みなのです。
俳句や短歌では若者にウケないだろうという向きには、受け付け患者の年齢や性別に応じて、「今日の占い」とか、「レンタルビデオ新作入荷情報」が表示されるシステムはいかがでしょう。
あとはおなじみのOne
to Oneサービスで、病気に応じた食品やら本やら……おっと、ここまで行ってはダメですよ!
2002/12 追加
この再来受付機ですが、ギネスブックに申請しようかと思っています。世界一待たせる再来受付機ではないかと。医事課のみなさん、なんとかしてー。