パソコン雑誌の厚さに見る栄枯盛衰 1994/11


先日、DOS/V機の情報を仕入れるべく書店に行きました。私はパソコン雑

誌のほとんどを定期購読で入手しているので、書店に買いに行くことはめった

にありません。久々にパソコン雑誌のコーナーに行ったのですが、時代は変わ

りましたね。

 

  かつて、主要パソコン雑誌といえばASCII、I/O、RAM、マイコンという

4誌を指す時代がありました。やがて、RAMは廃刊、機種別のOh!シリーズが

出てきました。その後もいろいろな雑誌が出てきましたが、この1,2年で

Macintosh関係の雑誌が爆発的に増え、さらにはDOS/VやWindows雑誌が店頭

に賑わっています。

 

  雑誌コーナーの前に立って、ふと「昔からの雑誌はどうしたかな」と思

いました。ASCIIは現在でも隆盛を続けていますが、I/Oを手にとってびっく

りしました。「う、うすい!」それではマイコンはどこかと探してみると、

My Computer Magazineというのがそれらしいのですが、これも「うすい!」。

  かつてはマイコンが断然厚く、広告を見るために買う雑誌でした。I/O

も一時はマイコンに勝るとも劣らない厚さになりましたが、その後はASCII

の天下となったようです。

  しかし、それもMACLIFEなどMacintosh関連雑誌の厚さには及びません。

特にMac系の雑誌はアダルトCD-ROMの広告が増えており、人前で広げられな

いのには困ります。ただ、このところDOS/V系の雑誌も厚みを増しているよ

うで、登り坂であることを示しています。一方、Oh!PCとか98マガジンなど

というNEC専門誌の薄さは目を覆うばかりで、機械より先に凋落が始まった

のではと思われました。
 

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