Macintosh IIfx 1991年モデルの説明

年末からの苦労が実り、ようやくMacintosh IIfxが実用レベルに達しました。 苦心の結果、

多くの点で改善が得られました。ただ従来のMac IIと比較して、操作上問題と なる部分があり

ますので説明します。

・改善点

1.スピードのアップ

従来のMac IIと比較して約4倍の能力があります。ま、現実には上海の表示が 速いとか

印刷が速いという実感しかないと思います。

2.カラー表示能力のアップ

従来同時に256色の表示しかできなかったのに対し、1600万色同時表示ができ るよう

になりました。ま、起動時の絵が奇麗だという程度です。

3.ビデオの取り込みが可能に

動画を表示しながらカラーの画像を取り込めるようになりました。ま、皆さん には

Macintoshの画面でテレビが見れるようになったのが一番のメリットでしょう 。

4.漢字フォントがずれなくなった

従来日本語のフォントで半角と全角を混在させると半角文字がずれていました が、解

決しました。これでMacintoshの日本語ワープロもかなり実用になるのではな いかと思い

ます。

5.斜め線や回転文字、英語フォントが美しくなった

従来どうしてもうまく行かなかった部分ですが、きれいに印刷できるようにな りまし

た。ただ、多少めんどくさい手続きを要しますので、必要になったときに教え てあげます。

印字サンプルをつけましたので裏表を良く見てくださいね。



・不便になった部分

1.色のモード切り替えが必要になった。

起動直後は256色モードになっていますので、従来のプログラムはそのまま動 きます。

ただし上海は色化けが起こるので、メニューの右のカセットテープのようなメ ニューから

選ぶと正しい色で起動します。

従来の256色モードではほとんどのプログラムが動いたのに対し、1600万色モ ードで

動かないものがあります。モードの切り替えは、Shiftキーとコマンドキーを 同時に押しながら9

(アルファベットの上にあるやつ)のキーを押すことで可能です。1回押すと256 モード、

もう1回押すと1600万モードに戻ります。両者の見分け方は、画面の書き換え がゆっく

りなのと、メニューの薄緑色がこころもち薄いのが1600万モードです。メニュ ーの右の

カセットテープのようなメニューにもモード切り替えを入れておきました。

1600万モードを必要とするのはアップルメニューの364Videoと、Adobe Photoshop,

Framegrabber, Paint at That程度です。

2.上海のトーナメントなどが動かない

古いシステムに対応したソフトに動かなくなったものがあります。多くはゲー ムソフ

トです。メーカーに新しいバージョンを送ってくれるように手紙を書けばよい かもしれま

せん。

今考え付くのはこんなところです。なにか不都合がありましたら教えてくださ い。

1991.1.5  山野辺

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